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3月30日のまにら新聞から

ボンボン候補がトップ維持 大統領選支持率調査

[ 830字|2022.3.30|政治 (politics) ]

比の民間調査会社によると、大統領候補への支持率調査(3月実施)でボンボン氏が61%とトップを維持

 フィリピンの民間世論調査会社ライロ・リサーチ・ストラテジーズは29日までに、大統領候補の支持率調査(3月実施)結果を発表した。それによると、ボンボン・マルコス元上院議員が61%でトップを維持し、次点のロブレド副大統領(19%)に42ポイントの大差をつけた。続くマニラ市のイスコ・モレノ市長は9%、パッキャオ上院議員6%、ラクソン上院議員2%、未定が2%だった。

 地方・地域別ではボンボン候補が全地域で他の追随を許さなかった。特に支持基盤の「ソリッド・ノース」と呼ばれる北部ルソン地域での人気は高く、イロコス地域とコルディリエラ行政区でともに86%、カガヤンバレー地域84%、中部ルソン地域でも62%の高支持率を得た。また、ボンボン候補はミンダナオ地方でも圧倒的に強く、ダバオ、カラガ両地域でともに80%、ソックサルジェン地域67%、サンボアンガ半島地域66%、バンサモロイスラム自治地域(BARMM)63%、北部ミンダナオ地域55%だった。

 社会階層別でもボンボン候補の優勢は続き、富裕・中間層58%、貧困層62%、最貧困層58%といずれも単独で過半数を超えた。

 一方、候補者を「ものすごく信頼している」と「とても信頼している」との回答から「少し信頼している」と「わずかに信頼している」との回答を引いた信頼度合いでもボンボン候補は53%と高かった。続いてモレノ市長16%、ロブレド副大統領マイナス9%、ラクソン議員マイナス11%、パッキャオ議員マイナス23%だった。

 さらに「大統領候補のうち、誰がドゥテルテ大統領の政権が進める政策の良い部分を継続できるか」との問いに対し、ボンボン候補が65%でトップとなり、現政権の政策を継続する上で「有能な人物」として浮上した。次いでロブレド副大統領15%、モレノ市長とパッキャオ議員がともに6%、ラクソン議員が4%だった。

 調査は3月15〜22日に3000人の比人を対象に実施調査された。(岡田薫)

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