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10月26日のまにら新聞から

ボンボン氏49%でトップ 大統領選10月の世論調査

[ 1117字|2021.10.26|政治 (politics) ]

大統領選に関する10月の世論調査でボンボン氏が49.3%の支持を集めトップに

ボンボン氏(右から2人目)とサラ市長(同4人目)=23日セブ市、サラ市長のフェイスブックより

 政治コンサルタント会社パブリカス・アジアは22日、正副大統領候補に関する10月世論調査結果を発表、1972〜81年にかけて戒厳令を敷いたフェルディナンド・マルコス元大統領の長男、ボンボン元上院議員が、49・3%の支持を集めトップに立った。7月の同調査の17・8%から31・5ポイント増と支持を急拡大させた。調査は立候補を届け出た候補を選択肢に実施したため、前回20・8%でトップだったドゥテルテ氏の娘でダバオ市長のサラ氏は対象外。サラ支持層がボンボン氏に流れた可能性もある。

 23日のマニラタイムズ電子版によると、ボンボン氏に次いでロブレド副大統領が21%の支持を集めた。前回より7・8ポイント支持率を上げている。一方、マニラ市のモレノ市長は2・5ポイント減の9%、パッキャオ、ラクソン両上院議員は3%と低迷。最大与党・PDPラバン公認のデラロサ上院議員は1・9%。現政権批判層からの支持はロブレド氏に集まった格好だ。

 一方、副大統領候補については、ドゥテルテ氏の「側近中の側近」でデラロサ氏とペアを組むボン・ゴー上院議員が23・6%で首位。次いでモレノ市長のペアでユーチューバー医師のオン氏が19%、ラクソン氏ペアのソット上院議長が17・3%、ロブレド氏ペアのパギリナン上院議員が12・3%だった。

 パブリカスは「17%の回答者はどの副大統領に投票するか決めていない。これは重要だ」と指摘。支持率トップとなったボンボン氏は副大統領ペアを指名していない。

 パブリカス・アジアは03年設立。パシッグ市を拠点にロビー活動や選挙運動マネジメントを請け負う。

 ▽サラ氏と会見

 24日付英字紙トリビューンによると、ボンボン氏は23日、セブ市で開かれたイェッダ・ロムアルデス下院議員の誕生日会でダバオ市のサラ市長と面会した。

 またボンボン氏はセブ州のガルシア知事とその義理の息子であるフラス コ下院議員を訪問。同議員の妻でセブ州リロアン町長のクリスティーナ氏はサラ氏個人の広報担当を務める。

 まにら新聞の取材に対し、同町長は「サラ市長はボンボン氏に自身が党首を務める改革党による支援を申し出た」ことを明らかにした。

 サラ氏は7月にガルシア知事を訪れた際、大統領選への立候補について知事に相談していた。前回の大統領選ではガルシア知事率いる地域政党ワンセブ党の支援により、ドゥテルテ大統領はセブ州で110万票を獲得、当選への大きな支えとなった。

 サラ氏はダバオ市長選へ立候補しているが、11月15日までは政党からの代理立候補が可能。ボンボン―サラ正副ペア実現の可能性もある。(竹下友章、ロビーナ・アシド)

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