6人死亡、6万人超が被災 ミンダナオ地方広域洪水被害
ミンダナオ地方北・南部で続く豪雨とそれに伴う洪水被害で6人死亡、6万人超が被災
国家災害対策本部は15日、ミンダナオ地方北・南部で続く豪雨とそれに伴う洪水被害で2人が死亡、1人が行方不明になったと発表した。フィリピン沿岸警備隊(PCG)も同日までに、マギンダナオ州の洪水被災地で4人の遺体を収容したと発表している。これまでの被災者は6万8000人に達している。
同本部によると、死者のうち1人は北部ミンダナオ地域で、もう1人はダバオ地域だという。
一方、バンサモロ・イスラム自治政府のレオベロ・デリカナ災害対応課報道官によると、同自治政府地域では洪水が広範囲に広がっており、最も被害が深刻な警報「レッドアラート」が発令されている。
PCGも14日、同自治政府内で洪水被害の深刻なマギンダナオ州マタノグ町に隊員を派遣し、救助活動に当たっていると発表した。PCGによると、同地区ですでに4人の遺体を収容し、子ども1人を救助した。
PCGによると、複数の船舶が荒天で座礁するなどしており、油が流出していないか調査している。(澤田公伸)