台風ヨランダ(30号)
前川司さんとアジア開発銀行の各国職員らが台風被災地でマジックショー開く
台風ヨランダ(30号)の被災を乗り切って前向きに生きる子供たちを励ますための「マジックショー」が29日午後、レイテ島タクロバン市のレイテ・ノーマル大の講堂で開かれ、用意された600席を超える約千人のフィリピンの子供たちや家族が詰めかけ、4時間のショーを楽しんだ。
主催したのはマニラに本部を置くアジア開発銀行(ADB)の日本、韓国、フィリピン、ドイツの各国職員のほかADBを最近リタイアしてボランティア活動中の前川司さん。
前川さんが所属するマニラの「インナーマジック・クラブ」から4人のマジシャンが妙技を披露。続いてタクロバンのマジシャン4人も協力出演。計8人のマジシャンが次々と舞台で見事なマジックを繰り出し、観客席の子供たちから感嘆の声と拍手がわいた。
マジシャンの1人はフィリピン人のクリス・カストロさんで、テレビの人気番組「フィリピン・ゴット・タレント」でフィナリストに残ったマジシャン。2013年にアジアの「クローズアップ・チャンピオン」になったアンソニー・アンドレスさんも出演した。
前川さんは「物資や建築資材の支援も重要だが、子供の心のケアが特に大切です」とチャリティーショーの趣旨を話した。