台風ヨランダ(30号)
農務省、台風ヨランダ被災地の支援状況を発表。「作物収穫できそう」と長官
農務省は19日、同省による台風ヨランダ(30号)被災地の支援状況を発表した。同省は主に農漁業への支援を行っており、アルカラ農務長官は「被災後いち早く作物の種子を配付したため、被災農家は食料援助が底を尽きる前に作物の収穫ができそうだ」と自信を示した。
同長官によると、19日現在、破壊されたかんがい用水路の64・4%、計66万4299メートルで改修が完了。また、計7158キロの野菜の種子を配付し、肥料も計8万283袋が被災農家に行き渡った。さらに同省と民間支援団体で計12台の農作業用機械を導入、被災農家の農作業を支援した。
一方で、水路や畜舎の修理のため、工具など作業用具6323セットを被災自治体と協力して配付。感染症や疲労などによる家畜の病死を防ぐため、動物用の医薬品も計37万4222パックを配付した。
また、同省漁業水産資源局(BFAR)は、被災漁業支援として、計1万1356隻の小型ボートを改修・製造し、漁師に提供。さらに1万2661隻が現在改修・製造中だという。また、西部ビサヤ地域では漁業用具2千セットが配られた。
同局は海藻や魚類の養殖業にも支援を実施。海藻857セットと稚魚24億6千万尾を配付したという。