台風ヨランダ(30号)
被災したセブ州北部で、日本の中古オートバイ輸入販売会社が支援活動。飲料配る
日本の中古オートバイ販売会社がこのほど、フィリピンの大型オートバイ愛好家を集めて、台風ヨランダ(30号)で被災したビサヤ地方セブ州北部をオートバイに乗りながら周回。スポーツドリンク2万本を配布した。
支援を企画したのは、株式会社ジェイ・ピー・トレーディングの五十嵐隆博社長。セブ市内に支店があったこともあり、被災を身近に感じていた同社長は、何かできないかと考え、知り合いの比人オートバイ愛好家に声を掛けた。20人が呼び掛けに応じ、16日の支援実施につながった。
台風は同州でも被害をもたらしており、多数の家屋が全半壊、発生直後には水道、電気、インターネット回線などの公共インフラが機能を失った。
同社長を含めたオートバイ部隊は同日午前8時半ごろセブ市を出発。往復6時間をかけて同州北部の自治体、バランガイ(最小行政区)の被災者らに物資を配って回った。
五十嵐社長は「自分の仕事が被災者支援につながったことはうれしかった」と話した。スポーツドリンクは、同社長に賛同した大塚製薬が提供した。