台風ヨランダ(30号)
ラクソン大統領顧問、レイテ州タクロバン市など被災地復興のモデル地域4カ所を決定
ラクソン大統領顧問(被災地復興担当)は1月30日、大統領府で行われた閣議で、台風ヨランダ(30号)被災地の復興状況について報告し、4カ所のモデル地域を決定した。
大統領府の31日発表によると、4カ所は、ビサヤ地方レイテ州タクロバン市、同州タナワン町、東サマール州ギワン町、ビリラン州。人的にも社会的にも最も深刻な被害を受けたタクロバン市では、東ビサヤ地域の経済・物流の中心地としての機能復興・開発に力点を置く。
タナワン町では観光地としての潜在能力を活かす。被災前はサーフィンが盛んなことで知られたいたギワン町には、民間部門から、復興に高い関心が集まっており、民間による支援を積極的に活用する。小島から成るビリラン州では、政府による復興事業、開発を優先的に進める。
アキノ大統領は閣議で、被災した171市町の復興ニーズ評価に関する報告書を早急に完成させるよう、内務自治、国防、社会福祉開発各長官に指示した。
台風ヨランダは2013年11月8日にギワン町に上陸し、ビサヤ地方とルソン地方パラワン州北部を横断した。死者・不明者は7986人に上っている。