台風ヨランダ(30号)
小野寺防衛相、被災地支援の自衛隊の撤収決定。20日までに全部隊が帰国へ
小野寺五典防衛相は13日、台風ヨランダ(30号)の被災地が緊急援助から復興支援を必要とする段階に移ったとし、自衛隊を撤収させることを決定した。20日までにすべての部隊が帰国する予定。
小野寺防衛相は8日にビサヤ地方レイテ州タクロバン市を視察した。自衛隊の役割は緊急支援と述べ、年内の撤退を検討していることを示唆していた。
被災地支援では、千人規模の隊員が派遣され、医療支援、防疫活動、物資や避難民の輸送を行った。
活動地の一つであるタクロバン市では14日朝、輸送支援を担当する航空自衛隊の隊員らが、避難所になっている市内の小学校で、小学生以下の子供たち約550人に日本製チョコレート約1100個とバスケットボール12個をクリスマスプレゼントとして贈った。
サンタクロースの赤い帽子をかぶった隊員らがチョコレートを手渡すと、炎天下で列を作って並んだ子供たちが笑顔で「ありがとう」と日本語であいさつしてくれたという。
チョコレートなどは、空輸隊が所属する小牧基地(愛知県小牧市)が寄付した。