台風ヨランダ(30号)
短期フェーズ予算、21億ペソ増額され409億ペソ。実施期間は2014年6月まで
台風ヨランダ(30号)の被災地復興で政府は30日、閣僚級タスクフォースで承認された復興計画案の短期フェーズ予算を発表した。当初予算案を21億ペソ増額、総額409億ペソ、期間は2014年6月までと定められた。
コロマ大統領府報道班長によると、27日の初会合で協議された予算案に市役所、警察、消防署、公共市場など行政機関の再建費用を追加した。タスクフォースは初会合で、被災者の生活再建を支援する短期フェーズでは388億ペソの予算が必要としていた。
今回発表された予算409億ペソの内訳は、①仮設住宅と道路、空港などインフラ再建67%②農業・漁業を含む雇用対策12%③地方自治体施設再建11%④医療、教育など福祉機関の回復9%︱︱。
復興計画案は、短期、中期、長期の3フェーズで構成され、実施期間は2年間。必要な予算は1千億ペソ規模とされてきたが、コロマ報道班長は「中期、長期フェーズの予算規模、期間も見直す予定」と述べ、全体額を増額する可能性を示唆した。今後、さらに現地調査を進め、短期フェーズの予算を微調整する可能性もあるという。
また予算確定のほか、台風通過ルートから半径50キロメートルの地域、14州の171市町4971バランガイ(最小行政区)が優先復興地域に指定された。
タスクフォースは29日、第2回会合を開き、約7時間にわたり復興計画について協議した。(鈴木貫太郎)