台風ヨランダ(30号)
台風死者数が前日から微増。携帯復旧はレイテ州で半数以下
16日午後6時現在の国家災害対策本部発表によると、台風ヨランダ(30号)の死者数は、前日発表からわずか6人増加しただけの計3637人となった。行方不明者と負傷者の数もそれぞれ前日から7人と14人だけ増加し、1186人と1万2501人になった。電気や水道の復旧が依然遅れているほか、携帯電話のネットワーク復旧もレイテ州では半分以下だという。
15日発表の死者数や行方不明者数はそれぞれ前日比1274人と1100人も急増したが、16日発表の被害者数が微増にとどまった理由について、バリダ同本部スポークスマンはマニラ新聞の取材に対し、「前日は通信網がかなり回復したので(確認が進み)急に人数が増えた」と説明した。
一方、被災者の総数は44州の210万4千世帯、981万5千人。うち避難者は64万4千世帯、306万人となり、前日発表より25万世帯、約119万人分も大幅に増えた。
被害の大きかったレイテ州では電力や水道供給が多くの地域でまだ止まったまま。携帯電話も南レイテや東ネグロス、セブ、ボホール各州で完全復旧したものの、レイテ州では携帯会社のスマートとサンが計53%、グローブが19%のネットワーク復旧率(通話可能な町の割合)にとどまっている。