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9月12日のまにら新聞から

8部門で観光オスカー賞 ワールドトラベルアワード

[ 803字|2024.9.12|経済 (economy) ]

観光業界のオスカー賞とされるワールドトラベルアワードで比は今年8部門で受賞

ワールドトラベルアワードで特別賞を受賞したフラスコ観光相=観光省提供

 観光業界のオスカー賞といわれるワールドトラベルアワード(WTA)の第31回アジア太平洋・オセアニア枠で、フィリピンはビーチやダイビングスポットなど八つの部門で受賞し、アジア有数の観光地としての地位を再び証明した。

 今年の「アジア・オセアニア・ガラ・セレモニー2024」はこのほど、首都圏パラニャーケ市のシティ・オブ・ドリームスで開催された。比が授賞式の開催国となるのは4回目。

 比は2019年から6年連続のダイビング部門受賞。ビーチ部門、アイランド部門のほか、アジアを代表する観光地・スポット別で、マニラ市イントラムロスの城壁都市がツーリスト・アトラクション部門、ボラカイ島がラグジュアリー・アイランド部門、セブ島がウェディング・デスティネーション部門でそれぞれ選出された。

 さらに、クリスティーナ・フラスコ観光相の「観光ガバナンスへの卓越した貢献」やリーダーシップが評価され、「(同相の)たゆまぬ献身とビジョンが比だけでなく、アジア・オセアニア全域の観光リーダーシップの新たな基準を打ち出した」として、同相に特別賞が贈られた。また、比は国をあげた「ラブ・ザ・フィリピン」キャンペーンで、アジアのリーディング・マーケティング・キャンペーン賞も受賞した。

 フラスコ観光相は「マルコス政権の下、ダイナミックな観光開発を行い、7641の島々のつながりをより良くし、この2年間は比にとって驚くべき成長と変革の時期だった」と振り返った。また、最も重要なことは「最大の資産である国民への投資」とし、「比観光の中心である比人こそが文化の本質であり、その笑顔、温かいサービス精神が旅行客の心に残る体験をつくっている」と評価した。

 同相は今後の展望として、「文化と遺産、自然の強みを生かしながら、福祉と健康、クルーズ船、ハラール対応など、提供できる体験をより強化し拡大させていく」と述べた。(深田莉映)

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