エルニーニョの影響でココナツ油輸出20%減
[ 294字|2024.4.12|経済 (economy)|econoTREND ]
米農務省マニラ海外農業サービス局(USDAーFASマニラ)によると、2024年10月~25年9月期のフィリピン産ココナツ油の輸出量はエルニーニョ現象による高温の影響で前期比21%減の90万トンになる見通し。同局によると、暑さが続くとココナツ花弁の成長に影響を与えるのは必至で、ココナツ油の原料となるコプラの収穫量が大幅に落ち込むため。ココナツ生産州の多くでは今年2月からすでに影響が出ており、特に生産上位10州にある62カ所のココナツ製油所で生産量が減少している。また、欧州連合のココナツ油輸入規制強化により、比産ココナツ油の輸出量が今後さらに減少するとみられている。(10日・スター)