LPGシリンダーのダンピング防止措置
[ 359字|2024.1.4|経済 (economy)|econoTREND ]
フィリピン政府はこのほど、海外から輸入される液化石油ガス(LPG)タンク用の鋼鉄製シリンダーに関するセーフガードを発動したことを世界貿易機関(WTO)に通知した。関税委員会が200日間にわたる調査を実施した結果、安価な外国製シリンダーが大量に輸入されて国内製品を市場から駆逐していると判断、シリンダー1キロ当たり2.18ペソのキャッシュボンド支払いによるダンピング防止税を徴収することを決定した。貿易産業省によると、2019年の同シリンダーの輸入量が前年比24%増で1万5942トンに、20年には同45%増の2万3053トンに、21年には同13%減少したものの、輸入量は1万9990トンと依然高水準にとどまっている。一方で、国内製シリンダーの市場占有率は18年の58%から22年には16%に縮小した。(2日・スター)