港湾事業に経営資源集中
[ 359字|2023.6.9|経済 (economy)|econoTREND ]
マイケル・ロメロ下院議員を筆頭とするロメロ一族の持株会社F&Sホールディングスは、所有するエアアジア・フィリピン株(発行済み株式の60%)をすべてAAコム・トラベル・フィリピンに売却した。残りの40%はマレーシアの旧エアアジアグループを引き継ぐキャピタルA・Bhdや創設者のトニー・フェルナンド氏らが保有している。F&Sホールディングスは2019年にアルフレド・ヤオ氏やアントニオ・コファンコ氏らから株式を買収してエアアジア・フィリピンの筆頭株主になっていたが、今後は航空事業から完全撤退して、電力や港湾ターミナル運営事業に経営資源を集中させる。F&Sホールディングスは現在、南ダバオ州ディゴス市の太陽光発電施設やマラヤ火力発電所(リサール州)、100メガワットの電力貯蔵システムなどを所有している。(6日・スター)