「景気上向く」が46% 家計景況感で最高水準
SWS調査によると、比成人の46%が向こう12カ月の景気について「良くなる」と回答
民間調査会社ソーシャルウエザーステーション(SWS)は10日、景気見通しに関する世論調査(4月実施)の結果を発表した。それによると、比成人の46%が向こう12カ月の景気について「良くなる」と回答した。「変わらない」は28%、「悪くなる」は6%だった。
「良くなる」から「悪くなる」を差し引いた家計部門の景況感指標「純楽観率」は40%となり、前回調査(21年12月)の44%よりやや下がったものの、9段階評価で最高の「極めて高い」水準を維持した。
地方別に景気の純楽観率をみると、ルソン地方(首都圏除く)が最大で46%。首都圏、ミンダナオ地域は43%と同様に極めて高い水準だった一方、ビサヤ地方は18%と上から4番目の「良い」水準。
学歴別に見ると小学校中退者が39%となり前回より10ポイント増加。小学校卒業者は37%、ほかの学歴では前回より微減し、中学・高校卒者は43%、大卒者は34%となった。
同調査は1998年から四半期ごとに実施されているが、ドゥテルテ政権下ではこれで計5回「極めて高い水準」を記録。それに対し、ノイノイ・アキノ政権は1回(16年6月)、アロヨ政権では2回(04年8月、05年3月)、エストラダ政権では0回となっている。
調査は4月19~27の間、18歳以上の比人1440人を対象に対面形式で実施された。(竹下友章)