「経済効果に基づき重点化」 次期公共事業道路相
次期公共事業道路相「ボンボン氏から経済効果の高いプロジェクトを優先するよう指示を受けた」
次期公共事業道路相に内定しているボノアン氏=サンミゲルグループ高速道路部門SMCトールウェイズ最高経営責任者(CEO)=は27日、ラジオのインタビューで、就任後の最優先課題について「渋滞問題の解消」と説明した。また、ボンボン次期大統領から経済効果の高いプロジェクトを優先するよう指示を受けたことを明らかにした。
ボノアン氏は「地域間を結ぶ道路に大きな渋滞があり、地域間移動の費用を増大させている」と指摘。「この問題を改善すれば商品・サービスの移動が容易になり、輸送費が削減される」とし、経済効率の観点から地方インフラ整備を重視する考えを示した。
さらに「現政権の大規模インフラ投資政策『ビルド(建設)・ビルド・ビルド』を継承する」とも明言した。財政の制約から「予定中のプロジェクトを再検討する必要もある」としながらも、着工しているプロジェクトは「最速で完工させたい」と述べた。
ボノアン氏は公共事業道路省に44年勤務。ラモス政権期に次官補、エストラダ政権期に次官、アロヨ政権期には長官代行を経験している。
またSMCトールウェイズCEOとしては、南部ルソン高速道(SLEX)、タルラック〜パンガシナン〜ラウニオン高速道(TPLEX)、ニノイ・アキノ国際空港高速道(NAIAX)などの管理に携わってきた。(竹下友章)