比が精製砂糖20万トン輸入へ
[ 375字|2022.2.7|経済 (economy)|econoTREND ]
砂糖規制庁(SRA)は4日、国内の精製砂糖の小売価格が上昇していることから合計20万トンの精製砂糖を輸入する方針を明らかにした。比政府はコメや豚肉、生鮮魚に加えて砂糖も輸入する政策を決めたことになる。同庁によると、昨年12月中旬にミンダナオ地方北部やビサヤ地方を大型台風22号(比名オデット)が直撃し、ネグロス島やパナイ島などにある砂糖農園などが甚大な被害を受けたことから国内市場への精製砂糖供給がひっ迫、小売価格が1キロ当たり57~60ペソと過去最高水準まで値上がりしている。台風による被災で21~22年度の粗糖生産量は207万2000トンほどと前年度の209万9000トンから2万7千トンほど減少する見込み。砂糖農園や精製会社などの業界団体は月に5万トンまで、3カ月間で最大15万トンに輸入量を抑えるよう勧告している。(5日・インクワイアラー)