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1月16日のまにら新聞から

比が東南アジアトップの5.9% 世銀22年経済成長率見通し

[ 684字|2022.1.16|経済 (economy) ]

世銀レポートによると、フィリピンの22年の経済成長率は5・9%と東南アジアでトップの予想

ダバオ市バイパス道路建設事業の要となるトンネルの掘削作業現場。比の高い経済成長を支えるインフラ整備プログラムの進展には日本政府による政府開発援助も貢献している=2021年11月22日撮影(在フィリピン日本国大使館提供)

 世界銀行は各国の経済成長を予測する世界経済見通し(22年1月版)を公表した。それによると、フィリピンの22年の経済成長率は5・9%と東南アジアでトップ、23年は5・7%でベトナムに次ぎ2位だった。

 相対的に高い経済成長率を予想した理由として世銀は、公共投資の継続と家計消費の回復という2要因を挙げた。インフラ整備プログラム「ビルド(建設)・ビルド・ビルド」を含む過去最大5兆240億ペソの22年予算の通過と「リベンジ消費」への期待が経済予想にも反映された格好だ。

 一方で世銀は今年の比の成長は「6%を超えていたコロナ前の水準には回復しない」とも指摘。比政府は昨年第4四半期の経済回復から今年の経済成長7〜9%と予想しているが、その水準には達しないというのが世銀の見立てだ。

 今回の報告書では、シンガポール、ブルネイ、ミャンマーの3カ国を除く東南アジア諸国の予想経済成長率が提示された。22年の成長率でフィリピンに次いで高かったのはマレーシアで5・8%。次いで、ベトナム5・5%、インドネシア5・2%、カンボジアとラオス4・5%、タイ3・9%、東ティモール3・7%の順。

 予想値が提示された8カ国全てで21年成長率(推計値)を大幅に上回った。東南アジア諸国連合(ASEAN)主要5カ国を中心に、着実なコロナ禍からの経済回復が予想されている。

 23年の経済成長率予測は、ベトナムが最高で6・5%。次いでフィリピン5・7%、カンボジア5・5%、インドネシア5・1%、ラオス4・8%、マレーシア4・5%、タイと東ティモール4・3%の順だった。(竹下友章)

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