「日刊まにら新聞」ウェブ

　国家統計局によると、今年10月単月の貿易赤字幅が28億4000万ドルまで膨らみ、正式統計を取り始めた1991年以降、月間ベースでは過去最高だった。輸入額が前年同月比13.1％増の82億1000万ドルだったのに対し、輸出額が同6.6％増の53億6000万ドルにとどまった。スタンダード・チャータード銀行の経済エコノミストによると、10月の輸入額の拡大は鉄鋼原料や鉄製品の輸入額の伸長が原因で、比経済にとっては順調なインフラ事業の拡大傾向につながるとしている。今年１〜10月期の貿易赤字幅はこれで、219億4000万ドルとなり、前年同期の217億4000万ドルに比べ0.9％拡大した。（13日・タイムズ）