スポーツ政府機関と会談 比でビリヤード広める齋藤さん
比政府認可のプロ・ビリヤード・プロモーターとして比でビリヤード広める齋藤英樹さんがプロ・スポーツを統括する政府機関と会談
フィリピン政府のゲーム・アンド・アミューズメンツ・ボード(GAB)から2023年7月にプロ・ビリヤード・プロモーターとして認可を受けた日本人の齋藤英樹さんが12日、比のプロフェッショナル・スポーツ興行を統括する首都圏マカティ市のGAB本部でリチャード・クラリン会長を表敬訪問し、これまでの活動の功績を報告した。
同会長との会談では、GABとの協力関係についてや、今後開催を見据えている国際トーナメントについての話し合い、ビリヤードの知名度を高めるための意見交換などが行われた。
斎藤さんは、これまでもビリヤードの国際トーナメントで、比人選手が長きにわたり世界トップレベルをけん引し活躍してきたことに触れ、「ビリヤードに不可欠な地頭の良さが他国選手に比べて優れている」との考えを示した。
比人選手の可能性を感じている齋藤さんは、今年開催されるジャパン・オープンに出場する比人プロ・プール選手を選抜し、スポンサーにつくことを発表。「世界的にはまだ無名な選手の国際的な活躍をもって、地頭から比人が優れているという私の考えを証明したい」と話した。また、「今後たくさんのトーナメントを比で開催し、次世代の子ども達に夢と希望を与えたい」とし、「ビリヤードの競技人口を増やすことで、比社会がさらに活気に溢れ、豊かになることに貢献していきたい」と今後の展望を語った。
クラリン会長は「ビリヤードに対する熱情を称賛すると同時に、活動に対するGRBの支援を拡大させていきたい」と前向きな意向を示した。
斎藤さんが2023年7月に取得したプロ・ビリヤード・プロモーターのライセンス保持者は、比でプロ選手の育成や国際大会などを企画できる。斎藤さんはビサヤ地方イロイロ市と首都圏カロオカン市でビリヤード場を経営しており、今年2月にケソン市で開催したアマチュア大会では、スポンサー支援なしで賞金が選手に入るよう出場料金を引き下げて実施し、エントリーは496人と大盛況だった。(深田莉映)