ボクシング・パーラムは銀 比、歴史変えた金1銀2銅1 東京五輪閉幕
東京五輪が閉幕。ボクシング男子フライ級のカルロ・パーラムは決勝で敗れたが、比のメダルは金1銀2銅1の計4個で過去最多に
東京五輪は8日夜の閉会式で閉幕した。比代表は7日、ボクシング男子フライ級(48〜52キロ)のカルロ・パーラム(23)=ブキドノン州出身=が国技館での決勝で、ガラル・ヤファイ(英国)に1—4の判定で敗れ、銀メダルにとどまった。
今大会で比が獲得したメダルは1924年パリ大会で五輪に初参加してから97年間で初めての金メダルをはじめ、銀2、銅1の計4個となり、銅3個だった1932年ロサンゼルス五輪を上回り、過去最多となった。
ボクシング男子フライ級決勝でパーラムは1ラウンド(R)1分12秒、コーナー際の激しい打ち合いの中、ヤファイの連続パンチを浴びてダウンし、スタンディング・カウントを取られた。2Rも劣勢が続き、3Rには果敢に反撃したが、試合巧者のヤファイを逆転できなかった。ジャッジ5人の判定は1Rが0—5、2Rが1—4、3Rが5—0だった。
7日のゴルフ競技女子最終ラウンド(埼玉県川越市・霞ケ関CC)は、4アンダー20位タイでスタートした笹生優花(20)が6アンダーの65と好調で、通算274(10アンダー)の60人中9位タイまで盛り返した。2アンダー29位タイだったビアンカ・パグダガナン(23)は3オーバー74で通算285(1オーバー)の43位タイに終わった。
今大会に19人の選手を送った比は、重量挙げ女子55キロ級でハイディリン・ディアス(30)=サンボアンガ市出身=が歴史的な優勝を遂げた上、ボクシングで女子フェザー級のネスティ・ペテシオ(29)=南ダバオ州出身=と男子フライ級のパーラムが銀、男子ミドル級のエウミル・マーシャル(25)=サンボアンガ市出身=が銅と、4個のメダルを獲得した。
8日夜の閉会式で比選手団は、ボクシングで比女性初のメダリストとなったペテシオを旗手に、ボクシングの選手・コーチらが入場行進した。(谷啓之)