サッカー教室
湘南ベルマーレがマニラ市トンド地区などの貧困層の子どもたちを対象にサッカー教室を開催
日本のプロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟する湘南ベルマーレは3日、首都圏マカティ市にある商業施設サーキット・マカティのサッカー場で、マニラ市トンド地区などの貧困層の子どもたちを対象にサッカー教室を開いた。子どもたちは湘南ベルマーレのコーチの指導の下、ボールを追いかけた。比での同サッカー教室開催は昨年に引き続き2回目。
同日、ベルマーレのユースチームのコーチら3人が来比し、6〜16歳の子ども約35人にパスやシュート練習に加え、試合などを通して指導を行った。3〜5日の日程で、トンド地区在住の子どもや、日本人選手を主力にしたプロサッカークラブ「JP・Voltes」のユースチームにサッカーを教える。
昨年に引き続き教室に参加したユイ・リガマタくん(12)は「コーチの教え方がとても分かりやすい。将来はサッカー選手になり活躍したい」と笑顔を見せた。
同サッカー教室は、2014年からJリーグと国際交流基金アジアセンターが提携して行っている東南アジアでのサッカー普及、国際交流事業の一環。
昨年も子どもたちを指導したベルマーレの渋谷剛さんは「日本の子供たちは当たり前のようにサッカーができている。グラウンドで会うフィリピンの子どもたちは日本の子供より良い笑顔で純粋にサッカーを楽しんでいる。貧困地域に住みいろんなことを抱えている子どもたちだが、グラウンドにいるときは日常の辛いことを忘れてサッカーを楽しんでほしい」と話した。
フィリピンでのサッカー教室の開催は「JP・Voltes」が受け入れ先になっており、参加したのは、同チームの永見協オーナーがサッカー教室を定期開催し支援を行っている子どもたち。永見さんは「サッカーで体を動かす楽しさを覚え、いずれは貧困層からサッカーのスーパースターが生まれてほしい」と話した。(冨田すみれ子)