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7月15日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 515字|2002.7.15|文化 スポーツ (culture)|ハロハロ ]

 六月中旬、サッカー競技場ほどのミニ惑星が地球に十二万キロの距離まで接近、通過したと報じられたが、日本はワールドカップ熱であまり話題にもならなかったようだ。月との距離(三十八万キロ)の三分の一以下で、確実にニアミスと言えよう。困ったことに、直径一キロに満たぬ小惑星は接近直前まで観測できない。この場合も発見は三日前だった。

 宇宙は天体の衝突を繰り返していて地球も例外ではない。六千五百万年前に直径十キロ規模の惑星がユカタン半島に激突、それが元で恐竜が死滅したというのはもはや定説だ。最近の報道では二億五千万年前にも同じ運命が訪れ、海洋生物が死に絶えたという。

 地球に接近する小惑星をウオッチしている日本スペースガード協会によると、今年に入っても一月七日と三月八日に直径百メートルから数百メートル級が相次いで接近した。問題は衝突する恐れがあるのかどうかだ。米の専門家によると、「1950DA」という一九五〇年に発見され、昨年、久々に現れた小惑星が二八八〇年三月十六日に地球に大接近、衝突の可能性が〇・三%あるという。恐ろしく先の話で、われらに関係無いか、というところだが、宇宙では常にそんなリスクが待ち構えている。(紀)

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