ハロハロ
万事ニコニコのこの国で一つだけ不思議なのは、スーパーのレジの女性がきわめて無愛想なことだ。買物をしてこの人たちにサンキューと言われたことは一度しかない。私が女房の買物によく付き合った近くのジャスコなど、レジの女性が「ありがとうございました」と最敬礼する。日本とは大違いだ。
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事情通によると、フィリピンのスーパーで、レジは大学出しかできないのだそうだ。それで気位が高いのだという。それにしてもこの違いは何なのだと思ってしまう。
昨秋、時計の電池交換にモールへ出かけた。現地スタッフの教えてくれた通り目的の店舗を案内板で調べたが分からない。通りかかったセキュリティガードに尋ねた。
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ガードマンはどこの製品かと聞く。何のためメーカー名まで?といぶかりながら日本製の名を挙げたら、それならすぐそこにあると、近くの修理センターへ案内してくれた。これは思いがけない事態だった。これほど店舗事情に詳しいとは。おまけに電池代はわずか百ペソ。いろんなところで落差が大きく、驚くことが多い。 (紀)