ハロハロ
「国の祝日が週日なら、月曜日に振り替えて三連休にする」とアロヨさん。今年の五月一日は水曜日なので、四月二十九日を「メーデー」の休日にするという。これでは「エープリルデー」。「独立記念日」の六月十二日も今年は水曜日。クリスマスと元日以外は振り替えるというから、一八九八年にアギナルド将軍が独立を宣言した歴史的な日も前倒しされるのか。
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公務員は盛夏の四、五月中、金曜か月曜を休日にして三連休になった。連休は国内の観光産業の振興が目的という。「家族旅行に出掛けるほど経済的な余裕はない」という職員に対し、三連休を進言した観光長官のゴードンさんは「家電製品や携帯電話を買い控えれば旅行ができる」。この発言にも首をかしげるが、公務員の仕事は、週四日でこなせる程度なのだろうか。
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思い出すのは大統領時代のラモスさんの訓示。「公務員は一週間に八日間の勤務をしてほしい」。一日、十八時間の公務をこなしたラモスさんの目には、政府職員の勤務ぶりは不十分と映っていたようだ。それにしても、「働きバチ」と揶揄(やゆ)されながら、戦後の廃墟から「経済大国」と言われるようになるまで、日本人はよく働いたと思う。(濱)