「紛争なしで支配完成が目的」 中国の戦略で比海軍少将見解
[ 1250字|政治 (politics) ] 無料比海軍報道官「中国の戦略は紛争に発展しない手段で南シナ海全域を支配下におくこと」
フィリピン海軍の西フィリピン海(南シナ海)問題報道官を務めるロイビンセント・トリニダッド少将は20日、前日に南シナ海エスコダ礁(国際名サビナ礁)で発生した比中巡視船の衝突事件の際に、同礁周辺に中国海軍艦2隻が展開していたことを明らかにした。その上で、「エスコダ礁が新たなフラッシュポイント(武力紛争の着火点)になることはない」と断言し、その理由として「紛争に至る境界線以下の攻撃的行動や情報戦など総合的なアプローチを通じて、南シナ海全体の支配を確立することが狙いだからだ」との見解を示した。