「仲裁裁定は紙切れ」 討論会は撤回
[ 1058字|社会 (society) ] 無料南シナ海問題に関する仲裁裁判所の裁定で大統領「ゴミ箱行きの紙切れ」
ドゥテルテ大統領は5日夜の国民向け演説で、南シナ海における中国の領有権主張を退けた2016年7月の仲裁裁判所の裁定について「同裁定は単なるゴミ箱行きの紙切れにすぎない」と表現し、国際法としての実効性が伴わないとの見方を披露した。大統領は昨年9月、米ニューヨークで開催された第75回国連総会の一般討論会にオンラインで参加し演説した際、仲裁裁定について「この裁定は今や国際法の一部であり、弱体化させようとする試みを断固として拒否する」と明言しており、今回の「紙切れ発言」との齟齬(そご)が問題になりそうだ。