背景に遺骨盗難や売買 収集事業、比博物館も指摘
[ 825字|社会 (society) ] 有料比での遺骨収集事業で、国立博物館は日系団体関与の比人遺骨の盗難問題を指摘
フィリピンで収集された第2次世界大戦中の戦没者の遺骨とされる骨について、厚生労働省が全て日本人の遺骨でないとする鑑定結果を公表していなかったことが分かった。比国立博物館は2011年にパラワン州などで、比人の遺骨盗難が発生したとの報告書をまとめている。それによると、日本政府の委託で遺骨収集を行った日系民間団体が関係していたという。問題の背景には遺骨の売買や盗難、地元住民らの証言に基づいて「日本人戦没者の遺骨」と断定する方式の導入などがあったと指摘する向きは多い。