70年後の「現場」5
[ 1454字|社会 (society) ] 有料屈指の観光地になったイントラムロス。壮絶な戦争を思い起こさせる場所が今も残る
首都圏屈指の観光地、マニラ市イントラムロス。パシッグ川の河口にある塀で囲まれたこの街はスペインによる植民地支配の中心都市としてつくられた。1945年2月から約1カ月間、日米両軍による「マニラ市街戦」が繰り広げられ、歴史的な建造物も破壊された。戦争から70年が経過し、西欧風の町並みが部分的に復旧、日本人を含む多くの観光客が訪れるスポットになった。世界文化遺産に指定された教会などに観光客の注目が集まる一方で、多くの犠牲者が出た壮絶な戦争を思い起こさせる場所が今でも残っている。