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　国際協力機構（ＪＩＣＡ）は二十七日、首都圏マニラ市イントラムロスで、比海上保安人材育成プロジェクトの一環となる「環境保全・油防除関連セミナー」を開催した。二十九日まで続く同セミナーでは、事故発生の一報が遅れたことで被害拡大を招いたビサヤ地方ギマラス州沖重油流出事故（今年八月）を教訓に、将来の事故発生を想定、官民の関連機関で迅速な対応を可能にするための情報伝達訓練を実施する。また、こうしたセミナーを土台にして策定された、官民間のマニラ湾油流出事故緊急時計画が今月に承認された。比沿岸警備隊（ＰＣＧ）によると、ＰＣＧ本部に同州沖事故の報告が届いたのは、発生からすでに十四時間もたってからで、これが重油流出の拡大原因のひとつになったという。