「富める者がさらに富む」
[ 816字|経済 (economy) ] 有料所得格差さらに拡大 統計局調査 三割が最低生活費世帯
統計局によると、一九九七年の一世帯当たりの平均年収は約十二万四千ペソで、前回調査が行われた九四年の約一・五倍に増えた。年率五%を超える経済成長が反映された形だが、その一方で貧困層と富裕層の所得格差は九四年の十九倍から二十四倍へとさらに拡大した。貧困対策を最重要課題の一つに掲げるエストラダ政権は、経済全体のパイを拡大することで貧困格差の解消を図る、としている。しかし、今回の調査で、国全体の経済規模拡大が、必ずしも貧富格差の解消につながらないことが改めて示された。