和平の行方(上)
[ 1287字|社会 (society)|抗う人々—ミンダナオ紛争地ルポ ]「和平を」とは裏腹に攻撃 政府は誠意見せよ
イスラム急進派、モロ・イスラム解放戦線(MILF)と政府の和平交渉は一九九七年に始まった。米国主導のミンダナオ島開発が動き出す中、和平合意は避けて通れない通過点だが、交渉はMILF拠点の取り扱いをめぐって何度も決裂。結局、現政権はMILF最大拠点、アブバカール基地攻撃に踏み切った。最大拠点を失った今、MILFは何を求め、どこへ行こうとしているのか。MILF和平交渉団のモネール・バジュナイド団長代理(50)‖ミンダナオ国立大付属和平研究所所長、写真‖に聞いた。