輸送費工面できず宙に 比へ寄贈予定の仮設住宅
[ 887字|社会 (society) ] 有料3700戸、神戸港に1年近く 兵庫県「処理は比側の責任」
国家住宅庁(NHA)などに無償提供される予定だった阪神淡路大震災の仮設住宅約三千七百戸が、フィリピンまでの輸送費を工面できないなどの理由から、譲渡先が見つからないまま宙に浮いていることが十七日、分かった。住宅はコンテナ詰めの状態で兵庫県神戸港で一年近く保管されている。同県住宅整備課は「住宅の所有権はすでに移行しており、処理はフィリピン側の責任」としており、譲渡先が新たに見つからない場合は保管費用や撤収費の負担が新たな問題となりそうだ。