「強制立ち退きは違法」住民側が全面勝訴
[ 806字|社会 (society) ] 有料3500万ペソの賠償命令 ODA訴訟控訴審判決
日本の政府開発援助(ODA)事業に伴う住民強制立ち退きの違法性が問われた住民訴訟で、控訴裁判所(メルセデス・ダドレ裁判長)は四日までに、「スクウォッター(違法占拠者)とはいえない住民を強制排除し、家屋などを取り壊した強制立ち退きは違法」とした一審判決を支持し、政府側の控訴を棄却した。また、事業主体のフィリピン港湾庁に対し、破壊された家屋の代償などとして総額三千五百万ペソを賠償するよう命じた。同庁側は上告する方針。