比初の人工衛星
[ 1759字|社会 (society) ] 無料比初の小型人工衛星の背景には、途上国主導による宇宙利用構想があった
3月23日午前11時5分、暗く冷たい静寂の宇宙に、小さな希望の光が打ち上げられた。北海道、東北両大学の協力で製作されたフィリピン初の人工衛星「DIWATA(ディワタ)=妖精=1号機」の打ち上げは、比国内で大々的に報じられた。東南アジア初の快挙として注目されるフィリピン自前の超小型衛星。開発の背景には、宇宙利用におけるこれまでの方法論をがらりと塗り替える、ある挑戦があった。