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　バタアン半島とカビテ沿岸に挟まれるようにして浮かぶ孤島コレヒドール島。入り江状になっているマニラ湾の入り口に位置するため、スペイン統治時代から要塞が築かれ、外敵によるマニラへの侵入を防ぐ要衝として名高い。太平洋戦争ではこの島をめぐって激しい攻防戦が展開され、旧日本軍側の死者は５千人以上に達した。日本では悲劇の島として語られることが多いこの地で、７日、フィリピン人退役軍人を称揚する記念式典が開かれた。「戦勝国」である比の人々にとって、コレヒドールは悲惨な戦争の象徴というのみでなく、英雄たちが戦った輝かしい勝利の地でもある。