ミンダナオ和平
[ 1657字|政治 (politics) ] 有料モロ・イスラム解放戦線議長、改憲含みの「小国家設立」で現政権に譲歩迫る
9日から始まるアキノ新政権との和平交渉を前に、イスラム急進派、モロ・イスラム解放戦線(MILF)のアルハジ・ムラド議長は5日、ミンダナオ地方マギンダナオ州スルタンクダラット町内のMILF拠点で、国内外の報道関係者を集めた記者会見を開いた。アロヨ前政権末期に提示した包括的和平協定案に沿って交渉を進める考えをあらためて強調し、「アキノ政権が誠実に対応すれば、1年以内の和平合意も可能だろう」と述べた。同協定案の柱は、立法権や資源開発権の一部移譲を伴う「サブステート(小国家)」の設立で、アキノ政権側は歴代政権と同様、憲法改正含みの対応を迫られることになる。