聖週間行事ルポ
[ 1489字|社会 (society) ] 有料聖金曜日にアンティポロ教会を目指す群衆に同行。宗教色は年々薄れ娯楽化進む
十四日の聖金曜日(グッドフライデー)には騒音と排ガスから開放され静寂に包まれた首都圏。そんな中、十三日夜から十四日未明に掛け、代わって出現したのが首都圏各地からリサール州アンティポロ市へと徒歩で向かう万単位の群衆だ。アンティポロ教会で聖金曜日の早朝に行われるミサ参列を目指して約十五キロの道のりを歩く苦行「アライ・ラカッド」の参拝者である。パシッグ市エドサ聖堂から片道六時間半の道のりを体感してみると、宗教色は薄れレジャー感覚で参加する人の姿が目立った。