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8月16日のまにら新聞から

帰国者の検査徹底を 新型コロナ感染経路

[ 635字|2020.8.16|社会|新聞論調 ]

 コロナ禍で職を失い、世界中から帰還するフィリピン人の動きが止まらない。防疫強化措置が3月中旬に始まって以降、22万1275人の海外比人就労者(OFW)が帰国した。

 保健省によると、帰国者のうち21万1540人が隔離を解かれた一方で、4831人に新型コロナの陽性反応が出た。このうち4113人が回復したが、574人が依然として入院しており、5人が死亡した。外務省は海外における比人の感染者数を9692人と発表している。国際便が制限されている今だからこそ、比への入国者全員の厳重な検査を実施する必要がある。

 中国の武漢で確認された感染は旅行者を通じて世界に拡大した。移動の規制が遅れた比では1月30日に武漢からの38歳の女性観光客の感染が判明、同伴の男性が2月1日にマニラで死亡した。3月7日に首都圏で地域での感染が記録され、11日には海外渡航歴のない67歳の女性が比人で初の死者となった。

 一連の経緯は、旅行者の適切な検査と隔離措置がいかに大事かを示している。地方自治体の幹部は当初、首都圏で足止めされた人たちが、帰郷後に初めて検査を受けたことに不満を抱いていた。

 保健省は、帰国者へのPCR(ポリメラーゼ連鎖反応法)検査の徹底と、陽性者の適切な隔離を強調している。国の経済を徐々に再開することに一般的な合意ができつつある。しかし、感染の蔓延(まんえん)を防ぐ必要な手立てを取らなければ、経済と公衆衛生の双方に災いをもたらすことになる。(11日・スター)

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