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5月17日のまにら新聞から

人々を外に出そう 防疫下での運動

[ 640字|2020.5.17|社会|新聞論調 ]

 新型コロナウイルス防疫対策で、多くのフィリピン人は約2カ月間、自宅に閉じこもり、それを「必要な犠牲だ」と受け入れてきた。私たちは隔離という中世からの伝染病対策に頼り、家の外に出ることさえ禁止され、時に犯罪扱いされてきた。

 屋外で過ごす利点は多岐にわたる。ウオーキングなどの運動は、主要な死因である高血圧や糖尿病などのリスクを減少させる。世界保健機関(WHO)も「パンデミックで非常に多くの活動が制限されている時に、人々が可能な限り活動的であることは普段以上に重要だ」と述べている。

 感染症対策の精神を損なわずに、屋外活動を許可することは可能だ。香港は、互いに距離を置くルールと1グループ4人以内の制限を設けてハイキングコースを開放。被害の大きかったスペインも国民が屋外で運動する時間を与えている。

 比政府は、首都圏などでも16日以降、安全な距離を保つ条件で「限定的な屋外での運動」(ウォーキング、ランニング、自転車など)を許可すると発表した。非常に歓迎すべき一歩だが、どう実施されるか、懸念もある。そもそも公共の公園や広い歩道もなく、距離を保つことは不可能だ。パンデミックの後、公園、緑豊かな公共スペース、歩きやすく自転車で移動できるコミュニティー作りを優先させなければならない。

 何百万人もの比人を、不必要に家の中に閉じこめる必要はない。体を動かすこと、新鮮な空気、太陽の光……その邪魔をせず、人々を屋外に出そう。(14日・インクワイアラー、ギデオン・ラスコ)

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