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4月24日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 633字|2017.4.24|社会|ハロハロ ]

 4月中旬の土曜日の正午前。週末には必ず足を運ぶ地元の市場で、ブランチと買い物を終え、アパートに戻る途中で目にした光景が印象的だった。インドネシア・ジャワ島は今、雨期から乾期に移り変わるほぼ真ん中。その日は、前夜の激しかった雨がやみ、朝から太陽が顔を出していた。その中、左手に野菜類、右手にはバナナ、マンゴーなどのトロピカルフルーツを下げ、乾期到来近しを告げる強い日差しを浴びながら歩いていた。

 体格からして10歳ほどと見受けた地元の少年が光の中から姿を現し、前方に建つ高層アパートに沿って造られた側溝の前に立った。仁王立ち姿の少年が手を前にやり、腰を2、3度振った。すると勢いよく飛び出した「水」が、南国の陽日を受けてキラキラと輝き、放物線を描きながら側溝に吸い込まれていった。すべてを側溝内に出し切った少年は、何事もなかったように、小走りで仲間のところに戻っていった。

 少年と私の年齢差は約60歳。小さいながらも、見事な放物線を描ける元気さに思わず見ほれてしまった。と同時に頭の中をよぎったのは、自らの「水」が放物線を描かなくなって、いや描けなくなってから、既にどのくらいの歳月が過ぎただろうかだった。そう考えて寂しさにとらわれたり、残り少なくなったこの世での日々にため息をついたわけでもない。だが、正直なところ、放物線を描けたころに一瞬でもタイムスリップできたらと思ったのは間違いない。失った放物線に思いをいたし、「来し方」を重ねた。(道)

社会

鳥インフル、比は終息 国際獣疫事務局が宣言 鶏肉の輸送制限を解除

[ 775字|2021.1.23| ] 無料記事

【鳥インフル比国内で終息を国際獣疫事務局が宣言。国産家禽・肉製品の輸送も解禁】 人にも感染する高病原性鳥インフルエンザ(H5N6型)がフィリピン国内で終息した。今月8日時点で国内でウイルスがニワトリなどの鳥から一切検出されなかったとする農務省の報告に基づいて、国際獣疫事務局(OIE)が比での終息を宣言し、同省が19日に発表した。これを受けて、同省畜産局は生きた家禽と鶏肉製品の国内輸送制限を解除した。  21日付英字紙ビジネスミラーなどによると、鳥インフルエンザの発生に伴う暫定措置として、検査で陰性の証明がないニワトリなどの家禽とその肉製品はルソン島からビサヤ、ミンダナオへの輸送が禁じられてきた。同局のドミンゴ局長は19日、この制限を解除する通達を出し、家禽と肉製品の移動を認めたほか、飼育しているハトの繁殖、訓練、飛行、レースなどの再開も認めた。  高病原性鳥インフルエンザは、渡り鳥を通じて伝搬するとされ、比では2017年8月にルソン島パンパンガ州サンルイス町の養鶏場で発生。同年には中部ルソン地域で約20万匹の家禽が殺処分された。翌年には収まったが、20年3月には同ヌエバエシハ州ハエン町でウズラへの感染が、また7〜8月にはパンパンガ州サンルイス町、リサール州タイタイ町の養鶏場で確認され、鶏の殺処分や養鶏場の洗浄、消毒、監視などの作業が行われてきた。  ダール農相は終息宣言について「ニワトリなど家禽の肉が比人に非常に人気のある動物性タンパク源であることを考えると、歓迎すべき進展だ」と述べた。  畜産局は通達で、これまでの移動制限が感染拡大防止策として有効であったと強調。「被害農家の迅速な報告や、パンパンガ、リサール両州などの自治体の対応、協力に感謝している」とした上で「今後も警戒を怠らず、家禽に異常な死亡例が発生した場合は最寄りの獣医や農業事務所に報告するように」と注意を呼びかけている。(谷啓之)