まにら新聞ウェブ

1992年にマニラで創刊した「日刊まにら新聞」のウェブサイトです。フィリピン発のニュースを毎日配信しています。

マニラ
33度-24度
両替レート
1万円=P4,400
$100=P4,84

3月23日のまにら新聞から

初の1日8千人超え 新規感染止まらず新たな規制

[ 822字|2021.3.23|社会 ]

 保健省によると、22日の新型コロナの新規感染者は8019人となり、過去最高を更新、初めて8千人を突破した。死者は4人増の1万2972人となった。感染検査数に対する陽性率は14・9%と高止まり傾向が続いている。

 政府は首都圏などで22日からレストランの店内飲食を再び禁止とするなど、実質的には修正防疫強化地域(MECQ)に近いレベルまで規制を強化しているが、感染拡大は収束の気配を見せていない。

 感染の最大「震源地」となっているのは首都圏とその周辺地域で、21日に政府はカビテ、ラグナ、ブラカン、リサールの4州を首都圏と一体化させて防疫区分をすべて一般防疫地域(GCQ)とした。

 22日付英字紙マニラブレティンによると、新型コロナ対策の省庁間タスクフォース(IATF)元顧問で医師のトニー・レアチョン氏は、感染者が首都圏、カラバルソン、中部ルソンの3地域で全体の8割を占めており「この3地域の防疫区分は防疫強化地域(ECQ)またはMECQとすべきだ」と進言している。

 首都圏各地の病院では、新型コロナ専用病棟が満床または満床寸前になる例が相次いでいる。感染拡大が今後も続いた場合、重症患者も行き場を失うなど首都圏のコロナ医療は崩壊する恐れも出ている。

 フィリピン政府は全国の病院に対し、全病棟の3割をコロナ専用病棟とすることを義務付けており、全国平均のコロナ病棟の病床使用率は相部屋で38%、個室で41%、集中治療室で53%とまだ余裕がある。しかし、同紙によると、首都圏では既にマカティ・メディカル・センター(マカティ市)、中国総合病院(マニラ市)、FYマナロ医療基金病院(ケソン市)、退役軍人記念メディカルセンター(同)、ユニヘルスパラニャーケ病院(パラニャーケ市)など10病院のコロナ病棟が満床となっている。

 国立のフィリピン総合病院(マニラ市)など病床使用率が90%前後に達している病院も多いという。(石山永一郎)

社会

中国艇、記者船を追跡 パラワン沖160キロの比EEZ

[ 518字|2021.4.11 ] 無料記事

【南シナ海の比EEZ内で中国艇2隻が、比の記者が乗った船を追跡】 南シナ海にあるフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内で8日、中国の艦船が比大手メディアABS─CBNの取材班を乗せた船の進路を妨害、追跡するという事態が起きた。英字紙スター電子版などが報じた。  ABS─CBNのサンブラノ記者によると、取材班がパラワン島から南沙諸島(スプラトリー諸島)のアユギン礁(英名セカンド・トーマス礁)に向かう途中、中国海警局の艦船が一直線に接近、無線で「何をしている」と聞いてきた。比人船長はパラワン島に引き返すことを決断し、船がパラワン島方面に向かったにもかかわらず、中国海警局の船はその後1時間におよび追跡。海警局船が追跡を止めた後は、別の中国小型艇2隻が現れて再び取材船を追跡した。「小型艇は紅稗型ミサイル艇で、各艇が2発のミサイルを搭載していた」と同記者は報告した。  この事態が起きたのはパラワン島から90カイリ(約165キロ)の排他的経済水域内。比国軍のティンドッグ報道官は9日、サンブラノ記者らの協力を受けて調査を始めると発表した。  2019年9月にもアユギン礁へ向かう輸送船を中国が妨害していることをパネロ大統領報道官(当時)が指摘、中国に対する不快感を示したことがある。(竹下友章)