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8月25日のまにら新聞から

納税者のため捜査を 国税局の汚職

[ 598字|2019.8.25|社会|新聞論調 ]

 財務省関税局が政府による汚職捜査の対象となっている中、ドゥテルテ大統領は次の狙いに同省国税局を定めている。物事を懐疑的に見る人たちが不可能だと考える国税局の汚職撲滅に取り組もうとする人間は、ドゥテルテ大統領の前にもいた。ただ、過去に成功した例はない。

 過去数年間の世論調査では、最も大きな歳入を生み出すこの2機関が汚職レースのトップを競ってきた。関税局職員は、通関手続き処理のコンピューター化や個人裁量を減らす努力を妨害するのに成功してきた。汚職のほか、関税局の高官や職員の大規模な麻薬密売との関わりも指摘されている。

 汚職を長期的に一掃できるかは別の問題だが、かつての政権が達成できなかったレベルまでは、現政権の取り組みがうまくいくに違いない。

 国税局職員は、たばこを製造するマイティー社から未納分の300億ペソを2017年に徴収してみせた。しかし、法人税査定での汚職の申し立てに悩まされている。一定の腐敗への扉を閉ざすコンピューター化にさえ、あまり積極的とは言えない。

 去年以来、特定の局の幹部を狙った身代金誘拐事件が相次いでいる。国税局の幹部が標的とされるケースは多く、資金洗浄防止委員会の目から逃れるために、銀行に預けずに自宅の金庫に現金を保管しているケースが逆手に取られている。大統領による国税局の徹底的な捜査や浄化は、納税者の長年の願いだと言える。(24日・スター)

社会

中国艇、記者船を追跡 パラワン沖160キロの比EEZ

[ 518字|2021.4.11 ] 無料記事

【南シナ海の比EEZ内で中国艇2隻が、比の記者が乗った船を追跡】 南シナ海にあるフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内で8日、中国の艦船が比大手メディアABS─CBNの取材班を乗せた船の進路を妨害、追跡するという事態が起きた。英字紙スター電子版などが報じた。  ABS─CBNのサンブラノ記者によると、取材班がパラワン島から南沙諸島(スプラトリー諸島)のアユギン礁(英名セカンド・トーマス礁)に向かう途中、中国海警局の艦船が一直線に接近、無線で「何をしている」と聞いてきた。比人船長はパラワン島に引き返すことを決断し、船がパラワン島方面に向かったにもかかわらず、中国海警局の船はその後1時間におよび追跡。海警局船が追跡を止めた後は、別の中国小型艇2隻が現れて再び取材船を追跡した。「小型艇は紅稗型ミサイル艇で、各艇が2発のミサイルを搭載していた」と同記者は報告した。  この事態が起きたのはパラワン島から90カイリ(約165キロ)の排他的経済水域内。比国軍のティンドッグ報道官は9日、サンブラノ記者らの協力を受けて調査を始めると発表した。  2019年9月にもアユギン礁へ向かう輸送船を中国が妨害していることをパネロ大統領報道官(当時)が指摘、中国に対する不快感を示したことがある。(竹下友章)