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8月11日のまにら新聞から

寛容になるしかないのか エドサ通りの渋滞

[ 647字|2019.8.11|社会 (society)|新聞論調 ]

 エドサの渋滞は誰が悪いという話ではない。渋滞解消についてリーダーや専門家の責任について私たちは勘違いしている。エドサの渋滞はみんなが悪い。

 それでも渋滞解消を誰もが願っている。車の所有者は税金を払っているし、ガソリンにも税金がかかっている。週1回は末尾ナンバー規制で車が使えない。しかし、それらすべて、渋滞解消には役立っていないようだ。

 地方行きバスのエドサ通行禁止案にしても、通行レーン規制にしても、うまくいっていない。増えたバイクもまた渋滞問題に拍車をかけている。

 バスに関しては、同じ時間に同じ目的地に向かうバスが多すぎる気がする。もっと知恵を絞って運行方法を改善できないものだろうか。エドサ通りを走る車両の5%を占める首都圏内を行き来するバスにも問題がある。バスが大きすぎるように思うのだ。首都圏バスなのに貨物スペースがやたらと大きく、結果的に道路を大きく占拠している。首都圏バスに大きな貨物スペースは必要ないはずだ。

 エドサを走る運転手たちの意見だが、首都圏バスをもっと小さなサイズにすれば渋滞解消に貢献すると思われる。

 先日、エドサで6件の事故が起きた時などは、ものすごい渋滞が起きたが、まあ、あれこれ文句を言っても仕方がない。エドサ通りは私たちの生活の一部になっており、渋滞も寛容な目で見るしかない。首都圏開発局や各市市長が働き掛けて、一部の政治家らVIP以外のエドサ通りの通行を全面禁止にでもされたらたまらないからだ。(10日、ブレティン、ジュリー・ダサ)

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