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3月14日のまにら新聞から

断水 ケソン市全域へ拡大 マカティの高級住宅街も MW社 根底に供給体制不備か

[ 901字|2019.3.14|社会 ]
自宅から持参したバケツやゴミ箱などで水を受け取る住民ら=首都圏マンダルーヨン市で13日撮影(EPA=時事)

 マニラ首都圏東部を中心に続く断水はさらに地域や時間が拡大しており、マニラウォーター(MW)社は13日、ケソン市のМW社が供給する全域やマカティ市の高級住宅街などでも14日から計画断水を行うと発表した。また、断水の原因についてMW社はこれまでエルニーニョ現象による干ばつともっぱら説明してきたが、公共事業道路省傘下の首都圏水道局(MWSS)は、そもそもMW社の供給体制に問題があったことが今回の事態を招いたとの見方も示している。

 MW社によると、マンダルーヨン市やサンフアン市などで1週間近く続いている長時間の計画断水は14日からケソン市などにも拡大。ケソン市では午後5時から午前4時まで11時間断水となる。マカティ市ではビレッジと呼ばれる高級住宅街のフォーブスパーク、ダスマリニャス、マガリャネス、繁華街ブルゴス通りがあるポブラシオンなど計17地区が午後5時から午前6時まで13時間の断水となる。

 ケソン市のロビンソン・マグノリア・モール、オルティガス地区の一部ビルなどは13日から断水が始まった。MW社が断水地域として発表していないパラニャーケ市の日本食レストランなどでも断水が起きているとの情報もある。

 一方、首都圏水道局のベラスコ局長らは13日の記者会見で「MW社の供給地域は1日当たり17億5千万リットルの水需要があるが、同社の供給能力は1日16億リットルだった」と明かし、今回の干ばつ以前から供給体制に問題があったとの見方を示した。

 ベラスコ局長はさらに「同社の貯水施設の不備や主要水道管から水漏れ」なども今回の事態を招いた一因と指摘した。

 首都圏の水問題の抜本的な解決には首都圏北方ケソン州のカリワダム建設を急ぐ必要があるとも述べた。

 首都圏水道局は昨年から、首都圏の新しい水源地確保のためカリワダム建設事業への環境適合証(ECC)の発行を急ぐよう環境天然資源省に要請してきた。しかし、同省は建設予定地で伐採される樹木の総数を特定するなど審査を継続中でECCはまだ発行されていない。

 カリワダム事業は中国が融資を行うことで比と覚書を交わしている。(石山永一郎)

社会

比でようやく110万回接種 ワクチン世界格差顕著に

[ 944字|2021.4.13 ] 無料記事

【比のワクチン接種が110万回超える。世界的な流通不均衡の影響も】 政府のワクチン担当責任者のガルベス大統領補佐官は11日、中国シノバック製とアストラゼネカ製を中心とする国内のワクチン接種事業で10日までに計113万7534回分の接種が完了したことを明らかにした。3月1日に接種事業を開始して6週間ほどでようやく100万回を超えたが、欧米諸国などでの接種状況に比べるとスピードは遅い。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は9日「ワクチンの世界的な流通には衝撃的な不均衡が残っている」と表明するなどワクチン流通をめぐる格差が比にも影を落としている。  テドロス事務局長は9日、記者会見で、世界中でこれまでに供給された7億回分のワクチンのうち、87%以上を富裕国が入手しているのに対し、低所得国はわずかに0・2%の確保にとどまっていることを明らかにした。富裕国では4人に1人がワクチンを接種しているのに対し、低所得国では500人に1人しか接種できていないという。  このようなワクチン流通の格差に比も悩まされており、政府は現在まで中国シノバック製ワクチンの確保に重点を置いてきた。ガルベス補佐官は11日、比政府が購入した中国のシノバック製ワクチン第2弾となる約50万回分をマニラ空港第2ターミナルで受け取った際に、シノバック製ワクチンが今月中に計150万回分到着する予定で、5月にも200万回分が到着予定だと明らかにした。さらに6月に450万回分、7月にも300万回分が到着する見込みで、中国製ワクチンが当面、政府主導のワクチン接種事業の主力になりそうだ。  一方、同補佐官によると、ロシアの国立ガマレア疫学・微生物研究所と国防省が共同開発したワクチン「スプートニクV」の第1弾50万回分も4月中に到着する予定だ。スプートニクワクチンについては比食品医薬品局が3月18日に緊急使用許可を出しているほか、比国内で製造するための交渉も続けられているという。  また、同補佐官は11日、企業や地方自治体が政府と共同で調達契約を結んだアストラゼネカ製と米モデルナ製のワクチン計1800万回分も5月に到着する予定だとも述べている。5月以降にこれら欧米製や中国製のワクチンが予定通り到着すれば比国内のワクチン接種事業もようやく拡大するとみられる。(澤田公伸)