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1月6日のまにら新聞から

権力の乱用を防げ 議員の暴行事件

[ 643字|2019.1.6|社会|新聞論調 ]

 ビサヤ地方イロイロ州選出のガリン下院議員と、父親でギンバル町長のオスカー・ガリン氏の警官への暴行は、許しがたい権力の乱用だった。国家警察ギンバル署によると、ガリン議員と町長は12月26日未明、広場に警官を呼び出して手錠を掛け、防犯カメラのスイッチを切るよう警備員に命じた後、蹴るなどしてけがを負わせた。

 ガリン議員は犯行の動機について、警官が町議の息子が訴えを起こされないよう口論相手にあたる男を説得したたためと述べ、「市民に重大な害を与えた警官に対する欲求不満が表出した」との謝罪文を発表した。

 警官は謝罪を受け入れたが、傷害容疑で議員と町長を告発する見通しだ。

 ドゥテルテ大統領は自身の政党に所属する議員を告発するように、内務自治省に指示した。「たとえ警官に過去の落ち度があったとしても、それは傷つけられる理由にならない」と。

 私はドゥテルテ大統領の「選良でも暴力団のように権力を乱用してはならない」という意見に完全に同意する。

 ドゥテルテ大統領の娘のサラ・ダバオ市長は2011年、彼女の執行猶予命令にもかかわらず、建物の立ち退き命令を執行しようとした裁判所職員を拳で殴りつけるなどの暴力を振るった。当時副市長を務めていたドゥテルテ大統領は、娘の行動を正当化し「また同じことをするよう伝える」と述べている。

 大統領には一貫性がなく、ダバオの事件では裁判所職員は告発を取りやめてしまった。今回も同じことが起きないよう祈っている。(スタンダード、12月31日)

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