ブラカン空港修正計画を承認 NEDA 年明け入札へ
国家経済開発庁(NEDA)が建設大手サンミゲルのブラカン空港建設計画修正版を承認
国家経済開発庁(NEDA)理事会は25日までに、首都圏北方のブラカン空港建設計画に向けたサンミゲル・ホールディングス(SMHC)と運輸省との修正協議による事業契約条項案をあらためて承認した。これにより同事業は今後、法務局と財務省の承認を経て、1月にも対抗入札が可能なスイスチャレンジ方式で事業社が選定される見込みとなった。
SMHCが提案している民間が運営権をもつコンセッション方式の計画では、マニラ湾の北部にある2500ヘクタールの土地がブラカン空港を含む「空港都市」として整備される。総事業費は7356億3千万ペソ。
費用は全て事業社が負担し、空港の建設、維持、管理、運営を行うが、事業終了後は政府に所有権を移譲するBOT方式となる。
ペルニア国家経済開発長官は「政府が補助金を出さなくて良いということはこの事業の特筆すべき利点であり、それ以外にも計画には国への利益が多大にある」と計画を称賛した。
同計画は今年4月にNEDAの承認を受けたが、今月19日のNEDA、財務省、運輸省など関係省庁から成る投資調整委員会では、検討されたものの承認を得られなかった。運輸省は「ターミナル使用料が高額になるとみられることや、資材価格の高騰から事業者を保護するための条項について十分な理解が得られなかった」と説明し、同社との協議を続けていた。(伊藤明日香)