邦人男性 襲撃され重体 白昼 マニラ市マビニ通り
マニラ市マラテのマビニ通りで、邦人団体代表を務める大串真砂人さんが撃たれ重体
首都圏マニラ市マラテ地区のマビニ通りで8日午前11時40分ごろ、邦人団体を主催する日本人男性・大串真砂人さん(67)がオートバイに乗った2人組に銃撃された。大串さんは首に2発の銃弾を受けて重体。首都圏警察マニラ市本部への取材で分かった。
同本部によると、大串さんは滞在していたマビニ通り沿いのコンドミニアム「レミラージュ・デ・マラテ」から近くのパンパシフィックホテル方向へと向かうため、ペディキャブ(サイドカー付き自転車)に乗車。数分後に韓国料理店「ニュー・ラディミ」前でオートバイに乗った2人組に銃撃された。
目撃者らによると、2人組はそのままエルミタ地区方面に逃走、大串さんはペディキャブでマニラ市内の病院に運ばれ手当てを受けた。11日までに意識は回復したが、引き続き集中治療を受けている。
現場からは銃弾1発と45口径の空薬きょう1個が回収された。
大串さんは邦人経営者らの互助団体「ジャパニーズ・アシスタンス&コンサルタンシー」(JAC)の代表を務め、JACにはマラテ地区の飲食店の日本人経営者や在留邦人などが加盟していたという。
大串さんは10月、ドゥテルテ大統領が関わっているとされる政治団体の役員に就任すると周囲に語っていた。日本人男性との間で金銭トラブルがあったとの証言もあり、マニラ市本部は事件との関連を調べている。(森永亨)