警察は厳正に対処せよ 性取引強要が横行
現実とは思えないほどひどい警察のスキャンダルだった。
国家警察は2人の違法薬物容疑者を首都圏で逮捕した。その後、2人を逮捕した警官はこともあろうに、容疑者2人の10代の娘を差し出すように求め、その娘をレイプした。
その後、容疑者2人は見返りとして釈放されるが、娘の被害を訴え出たため、事件は発覚した。
このような「パリット・プーリ」(自由と引き換えのセックス)を警察は常習的にやっているのではないか。
アルバヤルデ国家警察長官は「今回の事件は極めて例外的な犯罪」だとし、ドゥテルテ政権下では初めてのケースではないかとさえ言った。
しかし、アジア太平洋女性人身売買反対連合(CATW─AP)は、ドゥテルテ政権が進める麻薬戦争の下、このような「性的取引」は容疑者本人やその親族を対象に「一般的に行われてきた」と告発している。
実際に、この事件発覚から3日後、ケソン市で違法賭博の疑いで逮捕された女性6人のうちの1人が、同じように訴追免除と引き換えに性行為を強要されたと告発し、警官はレイプ容疑で逮捕された。
このスキャンダル続発にもアルバヤルデ長官は「最悪の時に事件がまた起きた」と述べただけで、警官による常習的な犯罪とは認めなかった。
国家警察はモラルの回復が問われている。警官を再教育し、その悪質な犯罪行為に対しては厳正に対処する方策を講じなければならない。(9日マラヤ)