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1月28日のまにら新聞から

今こそ真相追及を 追跡作戦3年

[ 642字|2018.1.28|社会 (society)|新聞論調 ]

 国家警察特殊部隊(SAF)の警察官44人を含む六十数人が死亡したテロリスト追跡作戦の大規模交戦から3年が経過した。犠牲となった特殊部隊のエリート隊員は「SAF44」と呼ばれ、英雄視されているが、3年たった今でも事件の真相は明らかにされておらず、誰も責任を取っていないのが実情だ。英雄の遺族らは今年の命日も、涙にくれている。

 大統領府は毎年、遺族に「事件の終結」を約束してきたが、一向に実現していない。

 事件は2015年1月25日、ミンダナオ地方マギンダナオ州ママサパノ町でイスラム過激派の容疑者を捜査していた際に起きた。警官隊とモロ・イスラム解放戦線(MILF)、バンサモロ・イスラム自由戦士(BIFF)、私兵団の構成員との交戦で、警察官44人の他に、少なくともMILF18人と民間人7人も犠牲になったとされている。

 現場で撮影されたスマートフォンのビデオ動画とみられる映像も公開されているが、映像にはたくさんの疑問を抱く。しかしそれらの質問は一つも答えられていない。殺害に使用されたライフル銃は、同州内でMILFが製造していたとの情報もあったがこれもまた不確かなままだ。

 上院と国家捜査局(NBI)はアキノ政権下で多くの公聴会や捜査を行い一歩ずつ真相へと近付いていたように見えたが、ドゥテルテ政権はまたそれとは違った視点での真相追求を行うつもりのようだ。しかしそれが、遺族が「事件の終結」を迎える時機を遅らせるようなものであっては決してならない。(26日・スター)

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